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EC 複数モール 集計 属人化

複数モールのCSVを毎週手作業で集計している会社が起きやすいミス

公開: 2026-07-29

結論

複数モールを運営する事業者の多くは、各モールの管理画面からCSVを出力し、Excelで手作業で集計する運用から始める。モール数・商品数が少ないうちは問題にならないが、増えるにつれて転記ミス・集計基準のブレ・属人化が起きやすくなる。原因は担当者の能力ではなく、モールごとにフォーマットが異なるデータを人力で揃えている運用の構造そのものにある。

はじめに: CSV集計は「最初はうまくいく」運用

複数モールで併売を始めたばかりの事業者の多くは、各モールの管理画面からCSVをダウンロードし、Excelやスプレッドシートに貼り付けて売上を集計する運用からスタートする。モール数が1〜2個、商品数も少ないうちはこの運用でも大きな問題は起きにくい。しかしモール数や商品数が増えるにつれて、同じ運用のままでは徐々に無理が出てくる。

起きやすいミスは、担当者の能力の問題ではない

  • 転記ミス: モールごとに列の並び・商品コードの表記が異なるCSVを毎週手作業で突き合わせるため、コピー&ペーストのズレや数字の転記ミスが起きやすい
  • 集計基準のブレ: 「返品分を含むか」「キャンセル分をいつ差し引くか」といった集計ルールが、担当者や週によって微妙に揺れることがある
  • 属人化: 「どのシートのどの列が何を意味するか」がExcelファイルの構造に暗黙的に埋め込まれ、作成した本人以外にはメンテナンスしづらくなる
  • 更新の遅延: 手作業の工数が大きいため、集計が週次から隔週・月次に間延びし、異常に気づくタイミングが遅れる

これらは担当者が不注意だから起きるのではなく、モールごとにフォーマットが異なるデータを人力で揃える運用そのものに、ミスが起きやすい構造があることが原因だ。モール数が増えるほど、必要な突き合わせ作業の量は掛け算的に増えていく。

「集計が属人化している」ことに気づきにくい理由

属人化の怖さは、担当者が問題なく回している間は表面化しない点にある。担当者が異動・退職するタイミングで初めて、「このExcelファイルがどう作られているか誰も分からない」という状態が発覚することが多い。集計の仕組みが個人のスキルに依存している状態は、その担当者がいなくなった瞬間に運用が止まるリスクを常に抱えている。

根本的な対策は「集計を人力でやめる」こと

転記ミスや属人化を担当者の注意力でカバーし続けるのは限界がある。モールごとのCSVを人が毎回手作業で揃える工程そのものを減らし、データを自動的に一箇所へ集約する仕組みに置き換えることが、根本的な対策になる。集計ルール(返品の扱い・締め日など)をシステム側で固定できれば、担当者ごとの基準のブレも起きにくくなる。

よくある質問

Q. CSV集計のミスは担当者を教育すれば防げますか?

教育で一定の改善は見込めるが、モール数・商品数が増えるほど突き合わせ作業の量そのものが増えるため、人力である限りミスの発生率をゼロにはしにくい。集計工程自体を減らす仕組みに置き換えることが根本的な対策になる。

Q. 属人化しているかどうかはどう確認すればいいですか?

「今の集計担当者が1週間不在でも、他の人が同じ精度で集計を再現できるか」を考えてみるとよい。答えが『いいえ』であれば、属人化のリスクを抱えている状態だと言える。

Q. まずは何から手をつければいいですか?

一度にすべてを自動化しようとせず、まずは「集計ルール(返品の扱い・締め日など)を明文化する」ところから始めると、属人化のリスクを下げやすい。そのうえで、可能な範囲からデータの自動集約に置き換えていくのが現実的な進め方だ。

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